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静脈…


一本の細い針が 腕の中程の静脈を突き破り

体を流れる 私の血を 吸い上げていく

血液に突き刺す それは 否が応でも

受け入れなければならず

赤い血の色は 私が 行きている証なのだと

改めて思い知る事になる

病気にでもならなければ あんなに血が出る

事はないだろう 赤血球や白血球が 次々に

収められていくのを見るのは にがてなので

顔を 横に背けながら 逃れた

まだ これからの 体の血管の中の治療は

はじまってはいないのだが

時間は刻々と 私の心を 追い詰めていく…

詩人〜今人…


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