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二杯のうどんとお母ちゃん…


あれは小さな 小学生の頃

風邪をひいた私と妹が母と手を繋いで

行った いつもの汽車で行く

離れた病院の帰り道

小さな駅にある 食堂

頼むのは いつも うどん

貧しかったろう あの頃のうちには

お金がなかった

そんな母に言われるままに うどんを食べた

”お母ちゃんは食べんが?”

”あんたらが食べや お母ちゃんはえいき”

あまりに小さかった私達は 母の愛を

知らずに うどんを黙ってすすった

小さい頃の 母の愛と思いやり

忘れては消してならない

母の本当の優しさ…

忘れてはいけない あの妹と食べた うどん

母の顔は シワが目尻によって

黙って 食べるのを見ながら

優しく 微笑んでいた

いつの日も いつの日も…

詩人〜今人…


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