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寿命…


人の寿命を 知る時 人はどうなるんだろう

目の当たりにした 今日という

雨の降る 少し寒い中 私は 死を考えた

残された 私は 泣き崩れるだろうか

それとも 涙を流さず 堪えるだろうか

小さな時 怖かった…

両親が居なくなってしまうという

あの夢にまでみた 怖さ

どんな親でも 弱ったあの姿をみたら

人は どういうだろうか

いつか来る 死とゆう 見えない世界を

考えるだけで 私は すでに 疲れ果てていた

娘に手を振る 父を見送りながら

小さな手を可愛く振る娘を見ながら

父の横顔を見ていた

狭い道に車を

走らせ 目の奥で 父を見送った

降り止まない 雨は 無情にも

車のワイパーをせわしなく 動かしていた

あぁ その時が来るまで

私は 覚悟をしなければならない

体に流れる 父の遺伝子が 何かを

私に 伝えようとしていた

最後の 命のカケラが 崩れ去る

その日が 来るまで 私は しっかり

しなければならない

父という 大きな背中だった

後ろ姿を 小さく感じている 今の私が

背負わなければならない 日が

1日 1日と 近づいていることを

この体に 教え込まなければならない

あの日の 元気だった 土佐のカツオ漁師だった

親父の後ろ姿を 目に焼き付けながら…

詩人〜今人…


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