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祈りを捧げる…


太陽は 雲に勝てずに 光さえ出せずに

その身を 隠されている

雲の上は さぞかし 光の雲の絨毯だろう

山の頂上近くに 光が降りている

何かが 光を通して 降りているのか

雲の切れ目は 目のような 形をし

あのように 光の一閃を 落としている

山とは不思議なもの 森羅万象を感じ

奥に行くほど 宇宙すら感じる

鳥の囁き 生き物の気配 山を行き来する

山猿の群れが 木を揺らしながら

警戒している

自然をわかろうとする度に

偉大なモノを感じるのは何故か

森を吹き抜ける 風の声や

小川を流れる 谷間の川の流れる音

ちっぽけな存在でしかない 私は

自然の力さえ 感じ 温かさや 怖さ

色んな気持ちを持つ事がある

猪を撃つ 鉄砲の音に 恐れを抱き

山が 銃声に 響き渡り 山が木霊する

生きていかねばならぬと 音を心に押し付け

響き渡る 音に 鳥の羽ばたく音がする

静かになった 山の木霊は 山から山へ

渡り 小さな音になって消えて行く

また 命が 奪われたのかもしれない

音の響いた先に 目をやり 静かに

祈りを捧げる…

心の中の銃声は 未だに 静かに

響き渡る…

詩人〜今人…


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