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季節外れの遅い桜…

季節外れの 遅い桜を一輪 見た 高くて 見えないけど 彼女は 咲いていた 新緑の芽吹く葉に混じり 淡い桜を見た あれは 幻なんかじゃない あの時見たのが 最後だった 君の儚い 微笑みのように 看取ってあげたかった 手を握ってあげたかった 冷たくなる手を 温めて あげたかった… 遅咲きの 儚い桜のように 一輪のソメイヨシノが 微笑んでいるように見えた 待っててくれてたんだ 僕に会うために 桜がみずから 散らすのを おくらせてくれたんだ… 春のツツジ咲く 赤い花が満開だったのに 桜は儚い 淡い色を恥ずかしげに 散らしながら 次の日には 君はいなかった… また 来年も出逢いたい 散ったはずの 桜は 最後まで 命をかけて 散らずに生きていてくれた… 僕に逢う為に… 詩人〜今人… 


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