”不思議だなぁ”不思議だなぁ 踏まれても踏まれても タンポポが花を 咲かせる事が 不思議だなぁ 不思議だなぁ 羽があるからと 空を飛べる 羽ばたくだけで 空を飛べる 鳥達が不思議だなぁ 不思議だなぁ 人の体って 不思議だなぁ 血が流れているから生きてるんだ 脈打つ 血管を触るとドクドク...
”山鳥よ…”山鳥よ なぜそんなに叫き散らす お前の声は朝には けたたまし過ぎる まだ 皆んな 眠りの世界だと思うに その声では皆んなが起きてしまう あの鶏でさえ鳴かないのに お前のその声では 家々の人が きっと起きているだろう お前は なにを そんなに鳴いている きっと 朝から...
”逆剥け…”この爪の先の逆剥けをかじりながら 少年は何を思う 逆剥けをかみすぎて 血が出て それでも 噛みすぎて 痛みさえ知らずに 噛むことさえ覚えて 止める事を覚えない 何度 言っても 何度 怒っても 爪切りがいらなくなるまで 爪も噛み 噛むとこさえ見当たらないのに 彼は逆剥けを作り...
”虚しく空き地になる”ある風景が 寂しく空き地になる ある大きな木は伐採され 姿が根絶やしにされ 人によって作り変えられる運命が 無残な姿になっている まだまだ 生きて生きたかったのに 明日花開く花もあっただろうに 腹空かせた 藪蛇も餌を取れただろうに 何でもかんでも 自分勝手な生き物が...
”鏡の向こうの世界の私は…”鏡の向こうの世界の私は 無表情 笑いもしなければ 怒りもしない ただ 手を上げて おはようと言っている 私も 同じ手をあげて おはようと声出した ただ それだけ ただ それだけ でも 前の私より 元気そうだ それが なにより嬉しい ”詩人〜今人…” #言葉 #詩作 #心...
”母亀 父亀 子亀…”カラスがカァカァってゆうたえ 芽生もカァカァってゆうがよ 父ちゃんがかぁちゃんに好きってキスしたえ 芽生も唇すぼめて チュウってゆうがよ 父ちゃんがふざけて かぁちゃんに乗ったら 芽生も輝も重なって 母亀に家族が重なる そんな たわいの無い 朝が好き お味噌汁飲む...
”Fill”Fill fill Fill the picture wrote Fill in your color Fill my only picture in the world Anyone not inhibited anyone without being disturbed...
”塗りつぶす…”塗りつぶす 塗りつぶす 書いた絵を 塗りつぶす 自分色に塗りつぶす 世界で私だけの絵を塗りつぶす 誰にも邪魔されず 誰にも阻害されず 私は私になる 私は私色に染まる 人が 色に染まる時 何かが変わる 赤や黒や黄色や青や色んな色に染まる 私は そんな色を詩に絵に描きたい...
”私の心のうち…”この信用のない 私の心のうちにある 暗い部分の 肉片の塊に 心のようなものが 胸打つように 息づいている 寝ている時も 病に塞ぎ切っている時にも 鼓動が 胸のあたりで 脈打つ 怖くなる 怖くなる 何でもない所の 人混みに 紛れている時に まるで 私ではないみたいに...
”(鼾)いびき…”鼾をかいて 寝ている私がいるらしい ベランダで洗濯を干している 妻がそう言った 晴れた空に向かって ベランダ越しに 鼻声が響き渡って 寝ていたらしい ”自分よ 鼾などかかずに 詩を書きなさい” 誰かの心に響き のこるやうな詩を残して 生きている証を 人の心の土に種を 蒔いて...